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城博で「カツオ講座」スタート! 来年1月まで計7回

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 高知城歴史博物館(城博)と高知カツオ県民会議が協力して実現した「土佐の海とカツオ」をテーマとする連続市民講座が5月26日土曜日、高知市追手筋2丁目の城博で始まりました。来年1月まで計7回の講座、地域散策会、料理教室を開催します。
初回は同館の渡部淳館長が「土佐人と海」の演題で講演。「土佐の一本釣り」の起源については、江戸時代の土佐藩の家老で、大胆な公共事業や産業振興にあたった野中兼山の失脚がきっかけになったとの見解を紹介。厳格だった兼山の失脚を好機ととらえた、紀州(和歌山)漁民が土佐沖の漁場に進出し、交流した結果、土佐のカツオ漁の技術が向上した、と解説しました。
 渡部館長は、約80に上った土佐の浦々が、藩に担わされた役割について「江戸時代前半までは、戦闘の際に船を出し、こぐことが本分」と、軍事優先だったことを強調。
 やがて平和が続くと地域経済が重視されるようになり、「浦々は都市との商品流通をつなぐ結節点、商業地、労働市場、漁村として発展した」と解説しました。
 江戸時代の土佐で最も盛んだったのはイワシ漁業だったとし、カツオ漁業については「組織的な漁法は土佐では未発達で、紀州漁民が土佐沖に進出して初めて、技術と人の交流が生まれた」と説明しました。現在、高知の専売特許のようにとらえられることもある、一本釣りや引き縄漁は、紀州から伝わったということです。
その後、土佐でも鰹節産業が多いに発達し、「諸国鰹節番付表」で上位に土佐がずらりとならんだことも紹介しました。
 
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 市民の参加者は約45人で、空席も目立ったとのこと。城博の担当者によると「よかった~」という感想をエレベーター内で聞き、ひと安心。だけど「席はもっとあります」とのこと。高知新聞に翌日、紹介記事が掲載され、問い合わせも数件あったようです。
 次回6月30日は「鰹を獲る~鰹漁の技」。船、漁具、漁法など鰹漁にまつわる様々な技術を実演も交えながら解説します。土佐佐賀の日本一のイケメン鰹船主、明神好和さんが登場しますので、皆さん、ふるってご参加を。(情報発信分科会)
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by katsuonews | 2018-05-29 17:51

カツオがやばい!って知ってました?


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